内閣府が2018年に行った意識調査で海外への留学を希望する若い世代が減っていることがわかりました。日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの13~23歳の男女を対象とした調査の項目はそのものずばり「海外留学」を希望するかどうか。
極端に低い日本人の留学志向
留学希望と答えた若い世代は各国軒並み5割以上。グローバル社会にふさわしく旺盛な意欲を証明する結果となりました。最も多い韓国にいたっては6割超が留学志向。そんな中にあって、海外留学に積極的な意欲を示す日本人は約3割。この数字、もちろん調査国中の最下位です。
日本が一番いい国 それはいいけど本音はどこに
当然ながら留学したいと思わないという項目では、日本がダントツの53.2%と5割超え。韓国の22%に対し、いささか日本の将来に不安がよぎるような数字が明らかになりました。
また、異文化への理解力や対応力を「身に付けていると思う」とする項目でも29.4%と日本は7カ国中の最下位です。そりゃあね生まれた国だもの。住むなら日本がいいっていう人が多いのもよ〜っくわかります。でも本当にそれが理由?気になりますね。
満足はしていないけど外に出ていきたくはない
自分に満足しているかとの質問に「そう思う」と答えた人は、米国が最多の87%、日本は45.1%と唯一7割を下回る数字となったそうです。この差はいったいどうしたことでしょう、グローバル化が叫ばれてる時代にこの内向き志向、若い頃海外へ留学したかったおじさんはちょっぴり複雑です。
なぜか海外志向が目立つブロガーやユーチューバー
その逆に今や新しいミリオネアの一角を形成する有名ブロガーやユーチューバーの間で海外暮らしをする人が増えています。グローバル版ノマドですね。移動する場所が都内のスタバじゃなくて、タイとかアラブとか香港ていうのがちょっと違いますけどね。
MacにIphone、ipadあとはネットがつながればどこでも
彼らにいわせるとパソコンやスマホとネットワーク回線さえあれば仕事はどこでもできるとか。わかりますけどねそれ。でもやっぱり新しいタイプの日本人なんじゃないかと思います。かれらが怖いもの知らずかというとちょっと違うんですよ。
ここからは僕が受けた勝手な印象。日本の今の社会の中でいきることが苦痛だった人たちなんじゃないですかね。満員電車が苦手だったり、上司と部下、社会的なコミュニケーション、そして親。
日本という社会がかれらにとってとてもいきづらかったんだとも思えるのです。だからお金にゆとりができても贅沢するわけでもなく、ただ自由にできる時間と場所がほしい。お金はそのための手段と割り切っているのがいっそ清々しくも見えてきます。
日本大好きvs日本社会が嫌い 違いはそこだけ
多分なんていうと無責任で偉そうだけどとても期待してるんです。日本が一番で日本にずっといたいという人に、日本から外に出てのびのびしてるって人にも。これからの社会、世界、そして日本。すごいといいたいレベルで変わっていきそうじゃないですか。
そんな中でブロガーがwebという世界を見つけたように。いろいろな未来を見つけだし、その先を作っていくんだと思います。甘っちょろい時代に遠く青春を送った世代としては期待を込めて見ていきたいじゃないですか。新しい日本人という生き方を。