初出はちょっと古いのですが「きょうの健康」という番組内で“筋肉量が多い人ほど長生きできる”説が取り上げられています。とりあげた媒体がNHKですからね。これは信憑性が高そうですよ。
ネットのNHK健康チャンネル情報を見てみると
この情報が掲載されているのはサイトは2015年8月31日更新のNHK健康チャンネル(https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_186.html)。筋肉量と長生きの関係について書かれていたのは以下の内容です。
最近、75~84歳の高齢者の歩く速さと、10年後の生存率を調べた研究で、筋肉の量が多いほど長生きできることがわかってきました。普通以上の速さ(毎秒1.4m以上)で歩けるグループと、歩行速度が遅い(秒速0.4m未満)グループとを比べると、10年生存率に3倍程度の開きがあることがわかったのです。この結果は、歩くのが速い人、すなわち筋肉量が多い人ほど長生きできることを表しています。(NHK健康チャンネルより抜粋)
んっ?これランニングとかウォーキングなど下肢の筋肉限定?いやいやそれはないでしょう。さらによく読んでみると筋肉が減ると肺炎や感染症、糖尿病などのリストが高くなるとも書かれています。そういえば僕も糖尿病に掛かったトレーニーの方から筋肉のオチが激しくなったと聞いたことがあります。
筋肉が減ると免疫機能が低下して、肺炎など様々な病気にかかりやすくなるということもよくいわれています。この筋肉と健康長寿の関係、日頃から筋肉をきたえておけば病気のリスクを減らせると単純に考えていいものなんでしょうか。悩ましいところですね。
中年期にはいると筋肉ロスはハイペースですすんでいく
生まれたばかりの赤ちゃんは、立つことも歩くこともできません。成長していくにつれて筋肉の量が増え、20歳ごろまでは、筋肉の組織は太く長くなっていきます。そして、20歳ごろを過ぎると少しずつ筋肉量が減っていき、70歳代では20歳代の4割程度に減少します。特に、30~50歳代の中年期にあまり運動をしないで過ごすと、筋肉が急激に減少する可能性があります。(NHK健康チャンネルより抜粋)
これは筋トレ愛好者なら実感としてわかりますね。60、70過ぎの先輩たちを見ても中年期から運動してる人は筋力も動きも若々しいですもの。自分のことを考えても30代に入るときましたねガクッと。
100mが一気に走れない、ジャンプ力も回復力も落ちてきた。とにかく、それまでふつうにできていたはずが「アレッなんかヘン?」となるのが30代。これはよくわかります。
筋肉が少ない人の死亡率は2倍
厚生労働省研究班の報告(2015年2月)では、筋肉量の少ない高齢の男性は、多い男性に比べて死亡率が約2倍になるとの調査結果がまとめられています。(NHK健康チャンネルより抜粋)
男性の場合、通勤や仕事がなくなるとカラダを動かす機会が減るということなんでしょうね。女性は高齢になっても活発に行動したりコミュニケーションも上手。でも退職男性は地域になじめなくて引きこもりがちに…。というのもよく聞く話です。
だからやるべきは働いている間の筋トレです。NHKさんもいってますよね。“30~50歳代の中年期にあまり運動をしないで過ごすと”って。つまり50代ならまだ間に合うといってもいいんじゃないでしょうか。これならジム仲間もできるから、リタイア後のコミュニケーションロスなんて問題もクリアできそう。筋トレ未経験の方、はじめるなら早いほうがいいですよ。