ベンチプレスがんばってるんだけど100kgが上がらない。カロリー計算して糖質もおさえてるのに体重が落ちない、お気に入りのパンツがはけない。いわゆる壁にぶち当たった状態です。その悩み、もしかしたらカラダの使い方に原因があるのかも。そんなとき、試してみたいのが可動域トレーニング。名前の通り可動域を広げるエクササイズです。実は可動域を広げると運動能力の向上だけでなく、脂肪も落ちるのだとか。その噂を検証してみました。
カラダが柔らかいってどういうこと?
カラダが柔らかいほど運動能力が高い。よくそんな表現をする人がいますね。この柔らかいカラダに関係しているのが可動域。ふつうは可動域と呼んでいますが正確には関節可動域。
人体には様々な関節がありますが、可動域という点で重要なのは胴体の手足をつなぐ股関節と肩関節。運動能力の向上やダイエットを目指すならここがポイントですね。
ところで可動域の定義ってなんでしょう。調べてみました。厚生労働省のe-ヘルスネットでは“各関節が運動を行う際の生理的な運動範囲”(身体の各関節が、傷害などが起きないで生理的に運動することができる範囲(角度)のことを示します)となっています。
これを簡単にいいかえると関節が動く範囲のこと。筋トレについていうなら可動域を目一杯使うことで筋肉への刺激は高くなります。
可動域を広げるとベンチプレスが強くなる
こう書くと「じゃあベンチプレスなら高重量ほど可動域も大きくなるな」と勘違いする人もいるかもしれませんが違います。この場合、可動域を左右するのは重量ではなくフォームです。
ワイドで行うとき、ナローで行うときのヒジの位置を思い出してください。ワイドになるほど肩の可動域は狭くなります。ふだんワイドばかりで行っている人は、可動域を広げるサブメニューと組み合わせるといいですね。
具体的にいうとナローでのベンチプレス、ダンベルベンチプレス、そして手幅を狭めた腕立てふせなどです。そうそう可動域の広さではディップスこそぜったいのおすすめかもしれません。
また、ワイドでのベンチプレスは筋力アップに効果的ですが、肩を痛めてしまうキケンもあります。他の刺激を取り入れたり、別の角度から負荷をかけるなど周辺の筋肉をきたえることでより大きな重量を扱えるようになります。
関係ないと思ってた可動域がダイエット成功・失敗の鍵を握っていた
可動域が狭いということはカラダを動かす範囲が狭いということ。するとどうなるでしょう。当然、もっと広い範囲で動かせるはずの筋肉の動きも鈍くなりがち。そうなると血行も悪くなり、自然と代謝も落ちてきます。
代謝が落ちるということは、痩せにくいカラダになるということ。また冷えやむくみなど女性にとってはありがたくないマイナスの付加要素も。肩や首がこる、カラダがだるいなどの症状だって。
これはぜひ可動域を広げてカラダの不調をなんとかしたいもの。その具体的な方法としておウチでできる簡単なエクササイズがあります。引っ張るわけじゃありませんが具体的なことはまた次回に。