見せかけだけのカラダにパワーはあっても若さは感じられません。階段を軽々と上り下りできますか。前後左右さらに上下とコントロールできますか。軽快でリズミカルな動きのために大切となるのが重心移動。しなやかな動きで若々しい見た目をつくり将来の転倒事故も防ぐためにも、この重心移動という言葉を覚えておいてください。
筋トレあるある きたえたカラダはけっこう重い
筋肉もついてきて見た目もすっきりしたみたい。よし筋トレ成功!それちょっと違いますよ。筋トレ大好きの僕ですがある日突然気づいてしまいました。筋肉はついたけどカラダが重くなった分だけ動きが悪くなってる。これまずいでしょ。でも上半身、下半身共に鍛えているし、筋肉バランスだって悪くないはず。それがナゼ?試しに反復横とびをやってみてください。あなたは1m間隔で引かれた3本の線を20秒間に何回踏みこすことができます。
上の表組は文部科学省が行った新体力テストの評価基準値です。40代の場合男性で35回以下、女性で30回を切る回数だと問題ありです。体重が重すぎるか、足腰が相当弱っているか、どちらにしてもトレーニングの成果が身体能力として身についていない可能性があります。
中高年と若者では転び方だって違います
軽快な動きの基本は上半身と下半身のバランスです。どれだけ自分のカラダをコントロールできるかが重要になってきます。たとえば中年と若者では転び方も違います。若い頃は転びそうになっても体重移動で持ちこたえたり、転ぶ前に足が前へ出て転倒を防いだり。突然のスリップや障害物さえなければ転ぶことはまずありません。これが中年になってくるととっさの動きができなくなるのです。次の一歩が出せず体重移動だけで転倒を防ごうとするあまり、転びそう転びそう、おっ持ちこたえるかな、あ〜ぁやっぱり転んじゃったよとどこかユーモラスなこの転び方、立派な中高年の証拠です。
人間の重心はおへその少し下
重心移動はゴルフや野球、サッカーなどプロアスリートの世界でもよく耳にする言葉ですね。昔の武道の世界でいう臍下丹田に近い感じでしょうか。臍下丹田はおへその少し下あたりだから、そうほぼ同じ意味といってもいいでしょうね。まさに僕たちの重心はそこにあるわけです。歩くときのことをイメージしてみてください。後ろ足を浮かせてカラダを少し前傾させるとどうなります。カラダを支えるために後ろ足は自然と前へ出ます。これが人間の自然な動き、重心の移動です。イメージとしては重心の移動が先にあって、カラダの各部分が自然に動き出すといえば近いかもしれません。
では重心移動のためのトレーニングはどうするの
おすすめはウェイトバッグやウォーターバッグなどハンドル付きの柔らかいバッグを使ったトレーニング。当然振り回すわけですが、足を動きやすい広さに開き重心は両足の間、おへその下を意識します。大切なのは足に力を入れすぎないこと。ヒザは伸ばし切るのではなく緩めにしておくことがポイントです。もうひとつのおすすめはフラフープ。フラフープは重心をコントロールすることで輪を回す回転運動そのもの。上手になるにつれ自然と重心移動も身につきます。おまけに意外と激しいのです。ということは…。そうですコアトレーニングはもちろんダイエットにもなるのだとか。あらなんだか一石二鳥これいいかもです。